おぐらリハビリテーション病院は鹿児島県鹿屋市の回復期リハビリテーション病棟(100床)を有するリハビリテーションの専門病院です。
おぐらリハビリテーション病院
日本医療機能評価認定病院
〒893-0023 鹿児島県鹿屋市笠之原町27番22号
TEL 0994(31)1218FAX 0994(40)2300
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当院の看護部について
看護部長
           三石 文江

 
当院は平成13年に回復期リハビリ病棟50床・療養病棟50床で開院しました。平成19年には100床すべてが回復期リハビリ病棟となり、新たなスタートを切りました。

 病棟の療養環境としまして、ナースステーションを病棟の中央に配置し、カウンターを低く設置しています。明るく開放感のある設計で、患者さんやご家族の皆様からいつでも声をかけて頂けるよう配慮してあります。また、4床病室は中央にキャビネットを置き個室感覚を重視したつくりとなっています。当院ではこの他にも患者さんの「癒しの環境づくり」を重視し、ソファやテーブルセットを病棟内に数箇所設置・観葉植物の配置等も含めた環境づくりに取り組んでいます。これらの取り組みがご家族との面会や患者さん同士のコミュニケーション作りや離床へもつながればと考えています。

 回復期リハビリ病棟は、日常生活動作能力の向上による寝たきりの防止と家庭復帰を目的としたリハビリプログラムを多職種協働により作成し、これに基づく活動を集中的に行うという役割があります。実際の入院生活では朝起きた時からリハビリは始まります。寝巻きからの着替え・洗面・歯磨き・食事・入浴・排泄動作など訓練室での訓練に加えて入院生活のすべてがリハビリであり、入院生活の多くの場面に関わる看護職・介護職は重要な役割を担っていると言えます。それを踏まえ看護部では看護の質の向上を目的とし、日々の看護・介護の中で業務改善や接遇研修・研究活動・研修会への積極的な参加を推進し、知識・技術の習得に努めています。特に回復期リハビリ病棟としての看護・介護の専門性を高める為に、全国回復期連絡協議会主催の研修会への参加や研究大会への演題発表、看護認定コースの受講(現在2名が実践計画の取り組み中、22年度2名受講中)を行っています。日常の業務の中では各職種のスタッフが参加する回復期会議を中心に、家族勉強会・回復期勉強会・ワークショップ等の活動を通して、入院から退院まで他職種とのチームアプローチの充実を図っています。

 これからも看護・介護の専門性を発揮し、患者さんやご家族の皆様のニーズに応じた支援ができるよう日々努力してまいります。
 
 私たちおぐらリハビリテーション病院看護部は「地域に開かれ、個とそ手の人を大切にする医療・予防から自宅までの一貫した医療の実践・リハビリテーション病院としての意義を自覚し学習する」を元に看護部理念を掲げ、患者さん・ご家族に信頼され、安全で効果的なリハビリ看護が提供できることを目的として活動しています。
看護部理念

1、地域医療を通して社会に貢献する
2、地域住民に喜ばれる病院作りに参画する
3、看護・介護職員が勉強し働ける喜びをもつ

目 的 1、看護・介護教育背景の異なる看護職員の同一の目標
2、看護・介護職員のレベル向上
3、看護・介護技術の統一とより良い看護・介護の充実



目 標 1、リハビリテーション看護・介護に精通し、医療の進歩に対応できる知識と技術を育成する
2、看護・介護技術のレベル向上を図り、安全で効果的な看護・介護ケアを提供する
3、自己啓発に努め看護・介護職としての追究心を養う

4、継続的な学習意欲を持つ



基本方針 職員が病院組織目標を理解し、医療法人恒心会職員の一員であることを自覚し、職務に必要な知識を身につけ働く職場に適応し自己の能力を発揮できるように努力する。



 
 おぐらリハビリテーション病院の入院施設は、2F病棟(50床)と3F病棟(50床)に分かれています。スタッフ構成は以下のとおりです。
2F病棟 3F病棟
師長 古園光代 三石文江
主任 坂元麻子 上之郷千亜紀
介護主任 上ノ堀ゆかり 辻良子
看護師 15名 12名
准看護師 5名 7名
介護福祉士 8名 8名
介護職 4名 4名
歯科衛生士 1名 1名
クラーク 1名 1名
合計 34名 33名
H22年11月現在

主な病棟での活動内容として

1)摂食嚥下障害患者や要介護高齢者の多い回復期リハ病棟では、口腔ケアを初めとした歯科関連領域への対応は、肺炎などの合併症予防、帰結に少なからず影響を及ぼす可能性がありその重要性が叫ばれています。そこで当院では歯科衛生士を新規採用し摂食嚥下チームを立ち上げました。合わせて法人内にある「さかもと歯科クリニック」の協力により、口腔内環境改善を目的に入院患者さん全員を対象に院内無料歯科検診を実施しています。

2)入院されている患者さんの在宅復帰へ向けた取り組みの中で、在宅復帰の条件として、患者さん・ご家族の希望として「ひとりでトイレが出来れば」の声が多いです。1人でも多くの患者さんを在宅生活に結び付けられるように、患者さんの排泄の自立、オムツはずしを目指して、排泄ケアチームを立ち上げました。
 入院初期に排尿日誌をつけ、膀胱機能評価を実施。排尿障害、排泄動作などの機能面に関わる障害を改善する為に医師、看護師、セラピスト、と協業しカンファレンス等を通して活動しています。

3)下肢筋力向上による日常生活の拡大を図り、精神活動の活性化をめざし、リハビリに対する意欲の向上に繋げる。」を目的に病棟リハビリの一貫として、病棟での立ち上がり訓練をセラピストとの協業で実施しています。



                               
病棟看護配置基準について
  回復期リハビリテーション病棟入院料1(病床数50床)
  看護職員配置基準15対1(看護師比率40%以上)
  介護職員配置基準30対1
 日勤 8:00〜16:30 看護職員が8人以上勤務しております
               介護職員が4人以上勤務しております
 夜勤 16:00〜9:00 看護職員が2人以上勤務しております
               介護職員が1人以上勤務しております

2F病棟
3F病棟

 
 回復期リハビリテーション病棟に入院される患者さんの毎日の生活は、まず病気の管理が基本となります。その上で、通常、数か月間の入院を経て家庭や社会へ復帰することを目的に、日常的な食事や歩行、排泄、入浴などの動作を改善するためのリハビリ・プログラム(総合実施計画)が組まれます。
 看護部では全国回復期リハビリ病棟連絡協議会の看護研修会による「10項目宣言」の徹底を目標に患者さんお一人おひとりの人格を尊重し、ていねいなケアの提供に取り組んでまいりました。開院10周年を迎え基本的なリハビリテーション看護のケアはもとより、回復期リハビリテーション病棟としての役割を果たせるよう病院全体の目標としてチームアプローチの向上を目指し、さまざまな委員会活動を行っています。委員活動はさまざまな職種のスタッフがメンバーとなっていますが、その中で看護部は看護・介護の専門性を活かしながら中心となり活動しています。




10項目宣言 関連する委員会活動等
食事は食堂やデイルームに誘導し、経口摂取への取り組みを推進しよう 摂食嚥下チーム
NST委員会
栄養委員会
洗面は洗面所で朝夕、口腔ケアは毎食後実施しよう。 摂食嚥下チーム
NST委員会
栄養委員会
排泄はトイレ誘導し、オムツは極力使用しないようにしよう 排泄ケアチーム
痘褥対策委員会
高次脳機能チーム
入浴は週2回以上、必ず浴槽に入れよう 痘褥対策委員会
高次脳機能チーム
日中は普段着で過ごし、更衣は朝夕実施しよう 痘褥対策委員会
高次脳機能チーム
二次的合併症を予防し、安全対策を徹底し、可能な限り抑制は止めよう 医療安全委員会
NST委員会
高次脳機能チーム
痘褥対策委員会
他職種と情報の共有化を推進しよう 医療安全委員会
職員勉強会
ワークショップ
病院環境チーム
リハ技術を習得し看護・介護ケアに生かそう 摂食嚥下チーム
痘褥対策委員会
高次脳機能チーム
家族へのケアと介護指導を徹底しよう 痘褥対策委員会
家族勉強会
10 看護計画を頻会に見直しリハ計画に反映しよう 看護部教育委員会



 「リハビリテーション看護に欠かせないコミュニケーション能力、より求められる質と安全対策」
回復期リハビリテーション病棟の看護師に必要なこうした能力を獲得し、質の高い看護実践能力を身につけていくためには、臨床現場における系統的な教育・研修が不可欠です。看護部教育委員会ではこうした状況を踏まえ院内外の看護部の教育の立案・実施を行っています。
 

当院の看護教育について

 おぐらリハビリテーション病院看護部では、個々の能力に応じた段階的現任教育システム「キャリア開発ラダー」を用いて看護教育を行っています。このシステムは、個性を大切にし、その持てる能力を引き出しながらさらに伸ばし仕事に対する満足度を高めることをねらいとして作成しました。看護部一人ひとりの将来への可能性を拡げていくための教育的ステップに役立てていければと考えています。
また、1年間を通してキャリアアップに役立つさまざまな研修を計画的に院内外で実施しています。

平成22年度 おぐらリハビリテーション病院 院内現任教育計画
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〒893-0023 鹿児島県鹿屋市笠之原町27番22号
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